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小学生・中学生の学習法4 「理由がわからない公式は凶器!?」 [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 親の時代と子の時代は今でも暗記型学習が継続されています。もちろん親の時代でも暗記型の学習をしていなかった人もいますが、親の時代は暗記型の学習が通用した時代であったということです。ですから、保護者様から「覚えれば(暗記すれば)できる」という声が聞こえてくるのは無理がありません。むしろそれが普通だった時代ということも言えると思います。

 しかし、暗記型学習は学力を伸ばすことができないということを認識する必要があります。

 高校生や大学生がアルバイトをするとそこにマニュアルがあり、マニュアル通りに仕事を行うことになります。ところがそこには理由が書いてありません。マニュアルは手順の指示書であるため理由は不要なのです。しかもマニュアル通り仕事をしなければ、企業にとって大切な改善ができないのです。

 又、学校の成績が「3以下」の子たちを中心に集めている学習塾があり、そこでは講師に理由を教える事を禁止しています。学校の試験で得点が取れることが目的だからです。そこで学んだ子たちは、本当の学力がつくでしょうか。せっかく合格したのに勉強についていけるでしょうか。社会に出て活躍できるでしょうか。そして幸せになれるでしょうか。

 問題を解くために知識は絶対に必要ですが、「暗記をしても問題は解けない」のです。「暗記教科は存在しない」のです。速さの問題が得意な人は、速さの公式を覚えていません。実際中学生までの数学で暗記しなければいけない公式、つまり知識から導けない公式はほとんどありません。ただしそれらも検証はできますから、公式を丸暗記する必要は全くないのです。

 むしろ、理由がわからない公式(意味がわからない公式)を覚えて解こうとしても良いことは有りません。覚えているから忘れたり、覚えているから応用できなかったり、たくさん覚えていないといけなかったりします。わかっていれば公式を自分でつくれますし、公式を使わずにできたり、形が変わった問題にでも応用できたり、少しの知識で無限の問題が解けるのです。覚えている人は覚えた数しか問題が解けませんし、問題を解くために公式ややり方を覚え続けることになります。それには限界がある事は言うまでも有りません。

 公式や解き方は“道具”に過ぎません。どうしてそのような道具があるのか、どのように使うのかを理解していなければ、使いこなすことはできません。目的を誤れば凶器にもなってしまうのです。

 「速さの公式は、速さ=距離÷時間 です。それでは3時間で60㎞進んだ時の速さはいくらでしょう?」と授業をすると、子供たちは公式に3時間と60㎞を当てはめる事に頭を使い、正解を喜ぶことになるでしょう。

 「3時間で60㎞進みました。1時間に何㎞進みましたか?」とすれば公式は不要で、しかも「1時間に進んだ距離を速さと言うんだよ」と言えばいいのではないでしょうか。

 いぶき学院の中学3年生は因数分解が終わり、平方根の学習に入っていますが、全員「乗法公式」を使わずに教科書レベル以上の因数分解がわかります。

 子供達には考える力が満ち満ちています。我々はそれを引き出すことが役割だと考えています。

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