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天の川を見たことが無い!? [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 中学3年生の理科の授業。

 「天の川を見たことがある人」と聞くと手がパラパラと上がる。

 実際に授業が終わり22時ごろ、いぶき学院外に出て空を見ても星は殆ど見えない。本当は夜空に無数の星が輝いているはずなのに、1つ、2つ、3つ・・・と見える星は数える程度だ。

 天の川を見たことがあるという塾生はもちろん東京で見たのではない。

 地球と宇宙の学習を進めていくとさらに驚くことがある。「北極星を見たことがない」程度なら良い方で。太陽が昇ったところ、つまり日の出を見たことが無いと言う子が大多数。

 太陽が昇ったり、沈んだりするところを見たことが無いと言うのだから、私もつい「太陽は見たことがあるよね。」と聞いてしまう。


 私が小学生の頃、太陽や月、そして星は日常だった。

 太陽の方角や影の長さで時間を知り、北極星で方角を確かめた。

 夕方遊んでいると、夕日の近くに金星が輝く。そんな光景を何百回も見てきた。教科書に書いてあることは、極当たり前の事であり教わらなくても身近な事として知っていた。


 ところが、ここは品川区。太陽は気がつくとビルの谷間から見え隠れして、いつの間にか消えてしまう。方角もはっきりわからないから、太陽が昇る方角を知らない子もいる。知っていても覚えているだけかもしれない。本当は年に365回繰り返されることであるので、知っているとか覚えているというレベルではないことのはずだ。


 中学校の理科は身近にある事象の勉強であり、社会に出た時のために困らないための最小限の知識であるはずだが、ここ(品川区)では身近ではない。

 動物も植物も岩石も・・・。そもそも土はどこにあるのだろうか。植木鉢やプランターにある程度。植物もそこに植えてあるものだし、虫もそこに飛んでくる小さなもの。

 ちいさな蚊が1匹教室に飛び込んでくると授業中断となるほどだ。

 ヒト以外の動物で受け入れられるのは、ペットとして飼われているイヌやネコぐらいなもの。

 今日も小さな蛾が1匹、通路の壁に止まっていたため女子が通る事が出来なかった。

 このままでは生物をヒトが見るのは、インターネット上や動物園や植物園でしかできなくなるのではないだろうか。

 間違いなく、自然を感じることが難しい現状がここにある。


 ヒトは自然の中で生きてきた。ヒトそのものが自然であり、自然に生かされているのもヒトである。子供たちが自然から離れてしまうと、そのこと自体を忘れ去ってしまうのではないかと不安になる。

 教科書がタブレットになって、たくさんの知識をそこから得ることができたとしても、本当の自然に勝るものは無い。

 本当の自然からは、知識ではないことを学ぶことができるからだ。

 我々は生かされていること、そして自然のありがたさを子供たちに知って欲しいと願い、授業に力が入る日々である。


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