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割り算の筆算のやり方? [◆教育の役割 「教育は日本を変える」]

 「たてる→かける→ひく→おろす・・・」

 小学生の授業。私は学年の途中から入塾してきた塾生達が、割り算の筆算がどのくらいできるか知るために、まず好きかどうか聞いてみました。

 おそらく割り算が嫌いとか嫌だとか言うと思いながら、「割り算は好き?」と聞いてみると、何と「好き。」と言う返事が多数。「できる?」と聞くと、「できる。」と言います。

 それならばやらせて確認しようと考え、「○○ページの1番の問題をノートにやってみよう。」となりました。

 やらせてみると、割り算や筆算についての理解がされていないのに正解は出せることが分かりました。筆算を機械的にやって答えを出しているのです。しかも、「たてる→かける→ひく→おろす・・・」のひとつひとつを理解していないことも分かりました。その子は正解を導くために、何をやっているのかわからないまま、意味が解らない作業を永遠と続けているのです。

 意味が解っていればすぐわかることを一生懸命に何度も書いて、消して、書いて、消して、書いて・・・教わった通りの手順を繰り返し、答を出そうとするのです。かけ算を間違い、ひき算を間違い、おろし方を間違いながらです。

 誰でも何をやっているのかわからない作業を続けることは苦しいと思います。しかし、それを必死に続けている子がいるのです。

 あまりにも頑張って計算するので感動して、授業の最後に「大変だったね。良く頑張った。すごいよ。頑張れる子だということがわかったよ。」と声を掛けました。

 何とか、その子が楽に楽しく計算ができるように指導していきたいと思いました。


 割り算の意味は?
 割り算はどんな時に便利な計算か?
 筆算で答を出せる理由は?

 それらが解って筆算を利用するのなら、筆算は素晴らしい計算のツールとなるはずです。

 しかし、筆算が答えを出すだけの道具であるとしたならば電卓で十分です。割り算だけではなく、加減乗除はもちろん複雑な計算は全て機械(電卓、スマホ、PC、アプリ等)がやってくれます。しかも人間より早く正確にです。


 我々が算数の計算から学ぶことは、その“意味”と“活用法”です。その上で筆算の“やり方”(答を出せる理由の理解と使いこなし)を習得することはOKだと思います。

 学びの目的は思考力と創造力をつけることです。みんな同じやり方をする必要はありません。誰も考えたことのない発想で、誰もやったことが無い方法で問題を解決できたなら、素晴らしいことではないでしょうか。

 ところが、いつの間にか学びの目的が正解を出すことになり、そのために画一化されたやり方を教えられ、訓練によって身に付けるようになっている気がしてなりません。しかもそこに“理解”はなく“暗記”があるのです。

 自由な発想、新たな創造のために大切なのは、目的と理由です。


 子供たちを取り巻く大人たち(学習塾の先生、学校の先生、家族)が目的と理由を考えるように導くことで、思考力と創造性が育まれていくと信じています。その一助となれるように我々も頑張っていきたいです。


 (ちなみに、私は割算の筆算のやり方を教える授業や、「たてる→かける→ひく→おろす・・・」と覚えさせる授業はしておりません。)


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